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7月 地球様の恩恵に対する感謝祭
2011/7/20


7月20日から26日は、「地球様の恩恵に対する感謝祭」を行いました。

翠風園では、3年前から「地球様への感謝祭」、「水と土への感謝祭」、「火への感謝祭」と、毎年感謝祭を続けてまいりましたが、今年はどの様なテーマにするか職員間で思案していました処、今年の3月に東北地方を中心に起きた東日本大地震の事が浮かびました。

今回の大地震で、多くの方が亡くなられたり、家を失った方が沢山いらっしゃいました。私達は、この様な事態に直面した時、人に対してはすぐ何とかしたいと心を向ける事はあっても、自分達が住まわせて戴いている地球様には、想いを向ける事は無かったのではないかと思います。そこで、今回は地球様の恩恵を改めて振り返り、「地球様の恩恵に対する感謝祭」を行う事になりました。

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感謝祭当日は、地球上に存在する自然や鉱物、動植物などの動画を集めて上映し、施設内には、職員でアイデアを練り、大きな地球様のモニュメントや、透明感ある紙で雄大な川を表現したり、青々とした木を作ったりと、美しい大自然をイメージした飾り付けが出来上がりました。

今回の感謝祭の中で、特に印象に残りましたデイサービス利用者様と、グループホームの入居者様の「地球様の恩恵に対する感謝の言葉」を、次にご紹介したいと思います。

「この大地震で地球は生きていると感じました。私達もこの地球上で生かされていると、今回つくづく感じました。生かして戴いて感謝します」  ・・・80代 K様

「いつもは、地球様の恩恵を考えずに普通に生きてきたけれど、一切がっさいが恩恵ですね。目を開ければ全てが。空気を吸って、水を飲んで、人間が作ったものでは無いですよね。有り難いと思うと、心の中が暖かくなります。恩恵に想いを馳せる事は大事ですね。人間はこうやって勉強するんですね。生まれ変わってね」  ・・・90代 A様

「考えてみれば、地球様がなければ生きていけない。それに対して喜んでいます。生きていると喜びがあります。お天気がいいとか、何かに喜んでいる事で、地球様にも喜びを与えていると思います。日々恩恵を被っていながら、人間は分からない。自分が分からない事を教えてもらえれば、喜べる。こういう喜びの集まりを作ってもらうといいですね」 ・・・90代 T様

「何年か前に翠風園で地球様に感謝する事を教えてもらってから、私は朝晩と3食の前になると、地球様に、3分でしかないけれど感謝をしています。手を合わせていると、有り難さが身体の芯に染み渡ってきます。これは毎日の私の役目だと思って、止める事は出来ません。皆さん、是非一緒にやりましょう!」     ・・・90代 T様

「地球様の恩恵に感謝し、少しでも恩が返せる人間になりたいと思いました。もうかなり年を取ってしまったけれど、人は恩返しが出来て初めて、人になれるのではないか・・と思います。戴いてばかりでは申し訳ないですものね。今回、この様な大切な事に気付けて嬉しい。有り難うございます」  ・・・90代 Y様

感謝祭当日は、利用者様と入居者様が発表の際、短冊には書ききれなかった地球様への溢れる感謝の想いを、切々とお話し下さいました。まだ年若い私達職員では気付けない、深い感謝の想いを聞かせて戴き、とても心を打たれました。

今回の行事を通じて、地球様の恩恵を戴かなければ、私達は1日たりとも生きていられない事を痛感しました。そして、利用者様や入居者様のように、自分の身の回りにあるもの1つひとつに感謝を深めて行く事によって、生き方や考え方が広がり、ひいては地球様と共存共栄していく方法ではないかと感じました。

 

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