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9月 敬老会
2008/9/15
9月15日(月)から21日(日)までの6日間、敬老会を行いました。

20080901.jpg今年は、利用者の皆様の胸に赤いお花のリボンを付けさせて戴き、職員は白い花のリボンを胸に付けて敬老会に出席致しました。

敬老会では毎年、卒寿、米寿、傘寿といった節目の方に記念状をお贈りしています。今年の記念状は、二つ折りで見開きのものに致しました。上半分が記念状 で、下半分が記念写真になっております。また、記念状だけでは寂しいので記念品として「感謝亀」と名づけました亀のキーホルダーを作りました。

20080902.jpg敬老会当日は、この記念状と記念品をお一人づつ前に出て来て戴き、お渡しするのですが、記念状の内容を読み上げはじめますと、目に涙を浮かべられ胸いっ ぱいになられる方もおられました。その方を前にして私達職員も、もらい泣きしそうになりながら記念状をお渡ししていました。

表彰が終わると、職員から敬老の日を迎えられた皆様へ感謝とお祝いの言葉を発表させて戴きました。

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私達職員は利用者の皆様が長生きという事をあまり喜ばれていないように感じる事があります。例えば「早くお迎えに来ないだろうか。でも寿命があるから寿命 を待つしかないね」というような言葉を耳にすると、「まだまだお元気ですから、そんな事おっしゃらずに」と声をかけるのですが「長生きし過ぎたよ、これだ け生きればもう十分だ。人のやっかいや迷惑になるばかりで申し訳ない」と仰います。

20080908.jpg敬老会では長寿をお祝いします。お祝いされて嫌な想いをする人はいないかもしれませんが、年々肉体が衰えて「人の迷惑になる」、「やっかいになる」という申し訳ない想いが入り交じった複雑なお気持ちでいらっしゃるのかもしれません。

そこで、翠風園の敬老会では生きる事、歳をとるという事が素晴らしい事、嬉しい事なのだと喜んで戴けるような内容をそれぞれが考え、発表をさせて戴く事に致しました。

20080906.jpg職員からの感謝とお祝いの言葉をお聞きになられたある利用者様は、「あんまり有り難くて涙がこぼれそうだったよ」とまぶたをギュッと閉じられ、握手をして下さいました。

この度の敬老会を通じて感じました事は、日々多くの体験を積み重ねて行かれる中で肉体は少しずつ衰えて行くかもしれませんが、そのお陰で今、私達は、こ の時にしか味わう事のできない貴重な体験をさせて戴いているのだと思います。深い感謝のお心を培われて来られた利用者の皆様のお姿を拝見しておりますと、 歳をとるという事はとても素晴らしい事なのだと感じます。これからも益々お元気で私達のよきお手本としてご活躍下さいますようお願いを申し上げ敬老会を締 めくくりました。