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根岸小学校6年生の生徒さんとの交流
2016/5/13
数年前より、地域に在ります根岸小学校の6年生の生徒さんが、総合学習の一環として、翠風園に来られています。
ある年にグループホーム翠風園へ来られた際に、心に残りましたエピソードをご紹介致します。

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利用者様は子ども達が来られると表情も目の輝きも一変します。「この利用者様がこんな表情をされるのか」と日頃一緒に過ごしている職員だからこそ、その違いを実感致します。
6年生の生徒さんは毎年、劇や合唱、リコーダーの演奏等、毎年様々な内容を考えて披露して下さいます。
ある時、6年生の生徒さんから利用者様に質問がありました。
「皆さんの、1番嬉しかった事は何ですか?」

すると間髪入れずに、その当時94歳の女性利用者様が机に掴まりながらスッと立たれ、こう答えられました。
「あなた達が今日ここに来てくれたこと。そしてあなた達に会えたこと」と。
声を震わせながら仰ったのです。
グループホームには大きな大きな拍手が湧き起りました。
普段は物静かで、多くを仰らない利用者様が、自ら立ち上がり、子ども達に伝えた言葉に多くの職員が感動した瞬間でした。
子ども達のエネルギーは利用者様の目を輝かせ、その方の想いや言葉を引き出す、もの凄い力があるのだと敬服致しました。

ある年の総合学習の打ち合わせの際に、その当時担任をされていました先生より相談がありました。
「子ども達の中には、なかなか皆さんの中にとけ込めない子もいて、いつまでもモジモジしていて、劇も歌も失敗したり、思うように行かなかったりで、こんな状態でこちらに伺って良いのかどうか・・・」と仰いました。
そこで、先ほどの94歳の利用者様のお話を致しました。
「上手、下手など関係無いのです。子ども達がここに来て下さる事、それだけでどれ程の力を利用者様がいただいているのか計り知れません。
子ども達の失敗を気にするのではなく、子ども達を迎えて輝いている利用者様の表情を見て下さい。子ども達に会える、それだけで嬉しくて、楽しくてしかたないのです。
子ども達の目に見えぬエネルギーのプレゼントは、劇の上手下手等をはるかに超越したものです」とお話しすると、先生は「そんな風に言っていただいて、有り難うございます。では、心を大きくして、喜んで伺います」と仰って下さいました。

こうして翠風園を学習の場として選んで下さり、毎年6年生の生徒さんと利用者様との交流を深めて下さる根岸小学校に心から感謝致します。
これからも地域の皆様との交流を喜び、感謝の気持ちでお受け入れして行きたいと思います。
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